鬼頭 久美子/ KUMIKO KITO
幼少期から即興演奏に慣れ親しみ、ユニークな音楽性を育んできた。現在は宗教家や経営者としての顔も併せ持つ異色のピアニストとして活躍している。 クラシック音楽の分野を代表する月刊誌『音楽の友』において「親しみやすく浸透力の高い音楽」と評価を受けた。その音楽は流線型であるとともにスタイリッシュな魅力をたたえる。さらに色彩豊かな音楽性と閃きをあわせ持ち、老若男女を問わず幅広い支持を得てきた。 これまでに東京文化会館や東京オペラシティ近江楽堂、横浜みなとみらいホール、東神奈川かなっくホール、名古屋電気文化会館、豊中市立芸術文化センターなどの国内の主要なホールで演奏し、賞賛を得た。さらに、カーネギーホール(米国・ニューヨーク)、シテ・デ・ザール(フランス・パリ)など海外にも活躍の場を広げている。 モーツァルトやショパン、スカルラッティなど即興的な要素を持つ作品に加え、テーマ性の高い演奏会の企画を得意とする。2016年に名古屋市で開催したブラームスの晩年作品に焦点を当てたコンサートは情報誌『ナゴヤ劇場ジャーナル』などで高く評価された。 フェリス女学院大学音楽学部において「ゆったりとした歩み」を学び、これをモットーとしてナチュラルな生き方を追求してきた。目に見えない芸術である音楽は一体どこにあるのか――。こんな問いかけに答えるかのごとく、一音一音を丁寧に紡ぎだし、自らの世界観を描き出す。こうした姿勢は時空を超えて永遠の輝きを放ち、観客を魅了し続けている。■Past concerts